在庫の価値
デューデリジェンスの中で、難しい部類に入るのが「在庫価値」の算定だろう。
今回弊社である会社の資産調査を受けた。
長い業歴のある会社ではあるが諸事情により主な資産は整理済。
しかし、営業を継続している以上「在庫」が相当残っている。
調査の目的は本当に在庫は「帳簿どおり」あるかどうかである。
ヒアリングでは社長曰く、
「在庫は長年積みあがったものだし、売れば帳簿の5~6倍の価値がでる」というコメント。
勿論根拠などないが、そこはカンと経験なのだそうだ。
本当かなと思いつつ、それではと現地調査。
倉庫に入ってまた驚き・・・・。
確かにン十年の歴史がそこにあった。
人手不足の中小企業のこと、長年貯まった在庫を整理するのは大変なこと。
判っているが、それにしても随分と貯めたもの。
整理するのに1年以上かかりそう・・・・
そうなるとこれって「在庫?それともゴミ」。
本当に決算書以上の価値があるの?
社長の目には長年愛着のある商品。
どれも「それなりの価値」に見えるのだろう。
でも、我々素人には
「整理されていない商品」に価値を見出すのはとても難しい。
クライアントにはどういうレポートにしようか、
悩みの尽きない一日であった。
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