商売の楽しさ
後継者には様々なパターンがある。
ある会社の後継者、
親から引き継いだ会社が不景気の波と社会の構造変化に晒されて、
どうも調子が悪い。
そろそろ何らかの決断の時期にきているのだが、
どうも悩みがあるようでハッキリした答えが出てこない。
ある日思い切ってこんな質問をしてみた。
「社長はこの仕事が好きですか?」
帰ってきた答えは「ノー」。
大学が終わって右も左もわからないまま会社に入り、
いつの間にか親から社長業を引き継いでしまった。
押し付けられた仕事ではないものの、
「本当に自分がやりたかったことではない」のだそうだ。
しかし、今は会社の代表者。
従業員も多く、その家族もいる。
今更好きな道があるとは誰にも言えない。
別の後継者、
あまりに業界の先行きが不透明なので、
先代社長は跡を継ぐことを許さず、
給与所得者となることを望んでいた。
先代社長も高齢化し、そろそろ体力の限界、
その上会社は過去の債務の処理を迫られている。
一般的には「廃業」「破産」というルートを通るのであるが、
長男の後継者は「事業の再生」を望んでいる。
不況業種なので理由を聞けば
「商売人の子として生まれた以上、一度は経営をしてみたい」
という熱っぽい答え。
その上、取引先の社長から支援も取り付けている様子。
若いけどなかなかどうして、やるではないか。
仕事をしていると、いろいろな人に出会います。
それも仕事の妙味。
コメント
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1 ■伊賀もの です
最後は好きか嫌いかではなく、誰かのためになっているか? ではないかと思います。世界のためか国家のためか周りのだれかのためか愛する人のためか。。。 あてにされるって、何よりのご褒美のような気がする今日この頃です。
http://ameblo.jp/saista20100724/
2 ■Re:伊賀もの です
その通りです。仕事って誰かの感謝ためにやっている時が一番楽しいのでしょうね。
ところでブログ発見しましたが・・・・?次回を期待してます。