再チャレンジの難しさ

昨日はクライアントの依頼で金融機関との交渉。


弊社のクライアント、

業況の悪化やメイン銀行の破綻などの不幸が重なり、

過去財務内容が大きく痛んだ時期があった。

しかし、社長の努力と根性(とも言うべき執念)で、奇跡的に業績が回復、

現在は順調な経営状態となった。


そのため、一時疎遠となっていた「金融機関」との付き合いを、

将来を見据えた上で、関係修復している最中。


その一環として、地元金融機関に支援のお願い。


一通り説明した後、金融機関の担当者より一言。

「でもねえ、一回悪くなった会社でしょ。また悪くなったらどうするの?」

「過去に悪くなった原因を排除できるの?」


確かにその通りであり、金融機関としてはもっともな意見。

でも、これまでの社長の「努力」「費やした時間」、その結果の業績回復。

少しは斟酌してもよさそうなものなのに!!


「再チャレンジ」

ここのところ耳目に触れることが増えた言葉。

でも現実の世界では、再チャレンジが成功した事例は少ない(と思う)。


結局、一気に回復することができるというのは幻想で、

役人の作った理念や言葉に踊らされることなく、

一歩一歩着実に時間をかけて進むのが、問題解決の正解なのだろう。


時代やスローガンは変わっても、人の心はあまり変わらないということか。





コメント

  1. スニ より:

    1 ■はじめまして。
    初めてお邪魔いたしました。
    私、齢28の若輩者ですが営業職時代に先輩から
    「一度失った信用を取り戻すのは死ぬほど難しい」というのを教わったことを思い出しました。

    確かに現状は健全でも一度陥った悪夢を払拭するのには時間がかかりますよね。
    結局、そこをどう打破するのかまで発見せずに営業職を辞してしまいましたが、今考えるとやっぱり真心や誠意などの気持ちで頑張る、ってことなのかなぁ、と思います。
    @佐藤さんは毎日その辺りのことをお考えになってらっしゃると思いますが、ハードルが高い分達成感も大きいことでしょう。ちょっとうらやましくもあります。
    またお邪魔いたします。乱文、失礼いたしました。
    http://ameblo.jp/cm18619001/

  2. @佐藤 より:

    2 ■無題
    スニさま
    信用回復って、なかなか特効薬がないのが実情。
    でも、時間が様々な問題を解決しますよ。
    諦めずにがんばってください。

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