会社の健康

現在取り組んでいる、あるクライアントの話。


昨年の夏、弊社で依頼を受けたとき、

社長は体調不良で入退院を繰り返し、

その上会社の業績は下降線の一途。

このまま行くと将来大変なことになるというので、コンサルティングを開始した。


それから半年、

会社の業績は奇跡的に回復、

同時に社長の体調も「急回復」している。


理論や理屈を越えた、

こういう事例を数多く見る度に、世の中の不思議を感じざるを得ない。


果たして、会社の業績が立ち直ったから、社長が健康になったのか?

社長が健康になったから、業績が立ち直ったのか?

どちらが原因でどちらが結果なのか?


しかし理論で説明できないが、これこそが「企業の真実」なのではと思う時がある。

つまり、「社長の健康=会社の健康」であり、

会社を健康(再建)にしようと思ったら、

まずは社長を(心身共に)健康することだと。


船井コンサルタントの船井幸雄最高顧問は、

「法人はヒトと同じであり、その結果人間学に傾注している」と聞いたことがある。

すなわち、

法人を健全にするためには、経営者を心身ともに健全にすることが大切だと。


確かにそう考えれば、船井最高顧問が人間学に傾注することも納得いくし、

会計や法律を駆使する以前に、

社長や従業員の「心身の健康」を目指すことが、

会社の健全化の第一歩だというのも、理解できる。


従って、コンサルタントという職業は、

まずは「ヒト」の健康に最も注力すべきであるということも。


本当は私などまだまだ若輩、

人生の先輩である「社長」を相手に「ヒトの道」を説くには早い気もする。


しかし目の前で起きた「不思議な現象」を見る度に、

世の中の不思議さと先達の思慮の深さに頭が下がる。




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