世代交代

仕事柄、経営者の世代交代場面にはよく出会う。


先日のこと、ある会社のサービサーからの事業所買戻しに立ち会った。

その会社、設備投資の先行する業種で、その時の借入で過剰債務状態。

近年では借入が年商の5倍以上になり、銀行からサービサーへ債権が譲渡された。


このままでいずれダメになると思った2代目経営者、

一念発起して「新たな市場」を開拓、

それを基になんとか金融機関を説得して融資を引き出して買戻しに成功した。


弊社はその過程のお手伝いをしたのだが、

ミーティングの都度起きるのは、初代と2代目の「軋轢」。

「0」からは初めてそれなりの事業の育てた初代、

その初代のビジネスを否定し、時代に合わせて再構築した2代目、

金融機関の前では仲の良い2人も、

経営方針での本音は対立したまま平行線。

こうなると親子であることが良いのか悪いのか?


外部から見ればどちらも一長一短。

アドバイスを求められても、

「ビジネスに正解などなく継続することだけが正しい」

と知っているだけに、ジャッジメントもできない。


世代交代は人間としての宿命、

いつの世もこうして繰り返されているのだろう。





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