西部劇
先日のこと、郡山で営業している不動産業者より話を聞いた。
福島県では既に「経済的なメルトダウン」が始まりつつある。
原発問題で不動産の売買は一切ないばかりか、
福島脱出を図る人が徐々に増えているのだという。
それも一時的な避難レベルではなく、
職を探して移住するという段階。
不動産業界から見れば「売り物件」のラッシュ。
需給バランス、原発、経済情勢、
どれをとってもネガティブな要因ばかりで、
不動産価格の下落に歯止めがかからない。
(というより、買い手が一切出てこない)
そんな話を聞いているうちに思い出されたのは「西部劇」。
打ち捨てられた鉱山町、砂埃の舞うストリート、
そして今は廃墟となった宿場や酒場。
話を聞いた不動産業者も震災以来仕事がなく、
本気で福島脱出を考えているとのこと。
こうして「福島」という経済主体がメルトダウンを始めている中、
我々は何をしたら良いのだろうか。
そろそろボランティアや救済から「もう一歩踏み出す時期」にきている。
コメント
※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。