銀行審査のしくみ
昨日はある知人の紹介で「住宅ローン」の相談事。
その相談者、市内のマンションの購入を決意し、
仲介してくれた不動産業者に住宅ローンの手続きをお願いした。
業者は「大手銀行」へローンを持ち込んだが・・・・・、残念ながら結果は×。
それでもマンションが欲しい相談者は困ってしまった。
その住宅ローン案件、自己資金も豊富で頭金が半分以上ある。
ではなぜ銀行が断るのか???
よくよく聞くと本人は「自営業者」で「白色申告」。
実際と税務申告の差が大きいので、暮らしに困ることはないが、
銀行の審査では最も警戒するパターン。
勿論本人はそんなこと知る由もない。
多額の自己資金を用意したのだが、
大手銀行の審査では「却下」されてしまった。
しばらく話していたが、本人はいたって真面目な(自営の)経営者。
商売熱心で、申告書もよくよく見ると意外とキャッシュフローがある。
これなら返済に困ることもないと思い、金融についてのアドバイスを少し。
もともと「大手銀行」の住宅ローンはサラリーマン向け。
大量の情報(申込)を一定の精度で処理するために、
計量化された数字モデルを使って審査している。
そのため「規格外」である自営業者は、低い点数となりやすく、サラリーマンより不利になっている。
なんてことを説明。
しかし良く考えてみればこの場合、
自営業者に馴染みのある、金融機関へ申込む方が成功確率がグッと上がる。
(つまり大手でない方が貴方に向いている、なんてこともアドバイス)
金融機関も得意とする「フィールド」はそれぞれ。
世の中いろいろな金融があります。
一度くらいダメでも、前向きにトライしましょう。
コメント
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1 ■住宅ローン…
知り合いの税理士が独立した直後、良い出物があってローン申し込みをしたところ、やはりNOで苦労していました。彼の場合は独立初年だし、納税抑え気味で…ということで所得を低めにて申告したのが裏目に出た、というパターンでした。何件か当たって、最終的には借りられたんですが。