痛み

あるクライアントでのこと。


その会社、建設業関連の会社なのだが、ここ数年赤字が続いている。

そのため昨年より様々な「施策」をプランニング、この4月より開始している。


施策は「原価管理」「人件費」「人事」と多岐に及んでいるが、

会社のレベルや従業員の負担に合わせて作ったつもりだったが・・・・


先日、その会社の改善プロジェクトを任せた人物より相談。

実は幹部クラスの社員がなかなか「言うことを聞かない」とのこと。

その上でその社員、改善施策に水を注す言動が多く、

若いプロジェクト主任の頭を悩ませている。


これは大変だということで、他の社員に事情を聞けば、

幹部クラスのその社員、実は施策の「意味」や「やり方」が理解できないことや、

自身のやり方に会わないことが「気に入らない」とのこと。


さてさて困ったもの。

人事異動で解決することも出来るが、取引先との軋轢も考えなくてはならないし。

でも改革しなければ「明日はない会社」、

時代に変化や改革の速度についてこられない人がいることは覚悟の上。

ここで「歩」を緩めるわけには行かない。


結局人事政策の展開で乗り切ることになったが、

本人や周囲の人には正に「痛み」なのだろう。


再生や改善改革につき物の「痛み」。

辛いのはその会社だけではない「疲弊した地方経済」を感じる瞬間である。



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