地価の下落

ここ数週間、弊社の相談や依頼ごとがくることが多くなった。

会社の経営としては良いことなのだが・・・・・・


先日、公示地価の発表があった。

ここ栃木県は、下げ幅は小さくなったとはいうものの「16年」連続の下落。

16年と言えば、もうすぐオヤジの背丈を追い越そうという長男が生まれて以来であり、

そう思うと随分と長きに亘る期間である。


地価はそれ単体の「モノに値段」ではない。

公示地価は実際の取引事例を集計して参考にしているが、

土地や不動産の取引価格そのものは、

売手・買手の懐具合や心理戦や駆け引き、

物件周辺の人口動態・マーケット情勢・交通量をはじめとした地域的な経済市況、

その上に金融機関などの担保権者の政策や方針など、

様々な要因で形成されている。


つまり、公示地価が下がり続けているということは、

それだけすべてのステークホルダーに「ネガティブ」な要因が多いということで、

単純にモノとしての価格が安くなったということのみではない。

公示地価は現実とはタイムラグ(1年程度の遅れ)があるので、

つまりは16年以上、地方は経済的に「ネガティブ」な情勢が続いているということなのだろう。


と思うと、弊社への相談者が増えるということは、

喜ぶべきことなのか、悲しむべきことなのか?


といいつつ、今日も仕事に勤しむオヤジの毎日である。



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