生き残り
季節変動が激しい企業の再生は、骨の折れる仕事である。
その会社、業界の事情や公共工事への依存度が高く、
一年の売上の5割以上が春先に集中する。
反対に言えば、一年のうち8か月くらいが赤字で、
売上集中して初めて黒字に転換する。
決算書の損益だけ見ればまあまあの優良企業なのだが、
資金繰りに関してはそうも言っていられない。
企業として運営されている以上、最低限の必要出費がある。
給与・家賃・ガソリン代etc
売上の入金がその最低限の費用に追いつかない、
そんな時期が一年間で数回出てくる。
その上、親会社の経営不振などがあり、
金融機関からの支援が期待できない。
さてどうしたものだろうか?
その会社、これから生き残りをかけた戦いに挑もうとしている。
誰にも頼れない時、自らの生存を賭け、
経営者も従業員も自らの給与を稼がなければならない。
小さな単位で考えてみると、
それは零細企業の毎月の資金繰りと似ている。
全員が経営者となって努力すれば、きっと越えられない壁ではない。
頑張れ地方の中小企業。
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