貸金業
先日、ある県の検査機関の担当者より聞いた話。
今、貸金業が凄い勢いで減っている。
10年ほど前まではこの県内に300社近くあった業者が、
今はなんと20社しかない。
ここ数年、貸金業が「忌み嫌われた業」のように様々な圧力を受け、
個人小規模な業者の廃業ラッシュとなっているそうだ。
その担当者「本当にこんなに減ってしまって良いものなのだろうか?」
と現状を疑問視している。
もともと「資金を借りたい」というニーズはどんな景気状態でもあるもの。
だからこそ数多くの業者が世の中に存在し、時として問題を起こしたのだろう。
行政は問題を恐れすぎて「法の規制」をかけ、
マスコミは多重債務者に対し訳もなく煽動、
結果ほとんどの中小零細業者は淘汰されてしまった。
もし社会のニーズがなくなっているのであればそれでも良いだろう。
しかし、資金を借りたいというニーズ「ヒトの業」のようなものだろう。
多分それはこの不況の中、前にも増して存在しているはず。
ということは、廃業した業者の多くは「地下」に潜り営業しているのではないだろうか。
地下に潜り統計や行政の目の届かないところでのマーケット。
問題が起こっても、誰も知らないところで解決されるマーケット。
考えるとちょっと「怖い」気がしている。
多分正義感の強いその担当者、
なんとなく世を憂いているようであった。
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