不動産の買手
弊社の副業??である不動産をめぐるいろいろ。
会社の再生やスクラップ&ビルドのなかで、不動産処分に関わることは多い。
時には弊社が仲介したりすることもあるが、
せっかく「買手」が現れたととしても、担保権者との調整に難航するケースが増えつつある。
背景はこうだ。
担保権者は不動産の価格を自らの基準で査定している。
査定の根拠となるのが「公示価格」「路線価格」「鑑定評価額」といったものなのだが、
それら「過去のデータ」を基にしている。
しかし、不動産価格は相対で決められる「価格」であり、買手の根拠は「思惑」である。
ここで衝突が起きる。
現在のように不動産価格が下落している場合、
過去のデータは高く、思惑は安い。
価格というベクトルが右肩下がりなのだから、
時間軸で左(過去)は高く、右(将来)は低い位置。
両社一歩も譲らずの睨み合いとなることもしばしば。
解決の道として、また仲介業者として、
「中間点」を取って解決を図りたいのであるが、
データを根拠に査定している債権者はなかなか「譲らない」。
売るならで根拠を提出しろ!!という命令が下ることもしばしば。
(いくら会社再生をやっているからといって、未来予見は無理でしょう)
不動産を仲介は手数料をいただくことも多いが、
ここに来て、何だかそれ以上に「気苦労」するケースが多くなっている。
(なんて、今日は愚痴っぽいブログ)
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