不動産の価値
ある競売物件の第3回めの競売価格が発表になった。
その物件、もともと弊社のクライアントの所有物件であったが、
事業リストラに伴い処分を進めていたもの。
その物件、主要幹線道路沿いの商業施設で、
約2500坪の大型施設である。
債権者への返済の問題もあり、ここ1年程度様々な手段で資金化を試みていた。
しかし、なかなかうまく行かず「競売」も今回で3回目である。
売却価格は予定していた価格の1/10程度、
それでも過去2回の競売からみて、「買手」がつくかどうか微妙である。
不動産価格は「不思議」である。
特に商業物件は、そこで「事業」が成り立つかどうか、収益が得られるかにかかっている。
それはあくまで「目安」や「シュミレーション」の世界であり、
実際にやってみるまでは誰もわからない。
誰も買わないその物件、ということは誰も事業成立の見込みが立たないということ。
それは、背景物件の立地周辺の人口やマーケット、その他事業環境があまりに「寒い」ということなのだろう。
そう思うと、地方経済の疲弊の「深さ」がにじみ出た感じがする。
周辺に観光地を抱えた栃木県北部、疲弊は深まるばかりなのだろうか。
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