今週に入って、日銀上田総裁が「国内経済の息の長い成長のためには金利の引き上げが必要」と、国内市場金利の引き上げの必要性を記者会見で表明したのに続き、翌日には三菱UFJグループの三毛会長が「日銀は来年3月までに追加の金利引き上げを行うのではないか?」と、講演会で金利引き上げの見通しに言及したことが報道されています。
場合によっては、12月にも年内二度目となる短期政策金利の引き上げが行われるかも知れないと、市場は感じているようです。
金利が引き上げられると…
借入金の金利(短期基準金利変動型ローン)が上がり、支払利息が増加し我々(中小)企業の支出が増える事になります(>_<)
いやだなぁ…
収入が簡単に増えない中で、幾ばくかとは言え「経費負担」が増えるのは、経営者にとっては嫌なものです。
1億円借入がある事業者で1.00%適用金利が上がれば、年間100万円の支払利息が増加します。
1か月あたり8.25万円のコスト増、一日4時間働いてくださるパートさん1人分くらいになりますか、馬鹿にできない金額です。
先達ての貸出金利引き上げは、8月の金利決定会議を受けて、翌9月から適用されたケースが多かったと思います。
様々な理由で金融機関からの借入金が高止まりしている企業にとっては、”真綿で首を締められる”思いでしょう。
金利引き上げも「これで終了」とは行かないでしょうし、寧ろ「これから本格化して来る」筈です。
支払が増えるのを見据えて、自社の製品・サービスを値上げする動きも出て来そうです。
付加価値の高い商品(製品)・サービスを開発、提供して行かないと、この利上げの波を乗り切って行けなくなるかも知れません。
私のボヤキはともかくとして、賃金や諸物価上昇による「微インフレ」により、利上げの機運が高まっている昨今。
バブル崩壊以来、ほぼ一貫して国内金利は低下してきた訳ですが、30数年ぶりの利上げ局面に入った事は間違いないようです。
さて金利のある世界に戻ったら、どんな事象に出くわすのでしょうか?
弊社の出番が減るのか、増えるのか?
少し怖く、少し楽しみでもあります(^^)/
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