事例一覧
22. 資金繰り改善から黒字転換しリスケ出口を迎える事例
業種 | 機械部品製造業 |
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事業規模 | 年商 6億円 |
従業員数 | 24名 |
資本金 | 1,000万円 |
業歴 | 17年 |
[問題点]
- 特殊技術を持つ機械部品製造業者。大手企業との取引時に銀行の勧めもあって、3億円を投資して新工場を設備したが、数年を経ずしてリーマンショック、円高不況に見舞われ工場稼働率が激減した。
- 売上急減時に、資金繰り支援策としてメイン銀行は貸出金のリスケ支援を実施。公的補助金を取り入れながら、人材や工場設備を維持して来たが、改善が遅々として進まず、手許資金も徐々に枯欠中、自己資本もリーマン後3年で債務超過に転落。
- リスケ後、メイン行からの新規融資は全面的にストップ。他行もリスケ支援中であり、運転資金調達の目途が立たない中、損益改善が遅れ赤字が止まらず、メイン行からは、納得できる改善策を実行できなければ、リスケ支援停止も示唆されている。
21. 借入返済ストップと同時に設備投資支援を受け再生を目指す事例
業種 | 食品加工業 |
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事業規模 | 年商 7億円 |
従業員数 | 25名 |
資本金 | 3,000万円 |
業歴 | 45年 |
[問題点]
- 業界環境の変化による利益率の低下が続いたことと、設備投資時に一時的に要した関連費用が想定外に膨らんだことで借入金が増加、設備稼働率も計画を下回り3年連続で赤字決算を計上中。
- 業界他社と比べ従業員数が多く、収支均衡させるためには、社員のリストラと外注費削減が必至。但し長年慣れ親しんだ社内体制に大ナタを奮うことに社内からの抵抗大。
- メイン行からは、借換資金(返済金額と同額の融資)支援を継続しているが、赤字決算が止まらず、納得できる改善策を実行できなければ、資金支援停止も示唆されている。
20. サービサーを活用した再生事例
業種 | 不動産業 |
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事業規模 | 年商 1億円 |
従業員数 | 4名 |
資本金 | 1,000万円 |
業歴 | 32年 |
[問題点]
- バブル期に自社ビル建築のための設備投資資金としてメイン行から数億円を借入れたが、テナント入居率の低下に伴い資金不足に陥り、返済条件変更が10年以上続く過剰債務企業。
- 所有資産を時価評価すると、2億円を超える「債務超過」に陥っていることが明白であり、メイン行の格付は「破綻懸念先」となっている。
- 入居率改善のため保有ビルへメンテナンス投資を望んでいるが、メイン行始め取引銀行はいずれも融資に及び腰で、資金繰り破綻が目前に迫っている状況。
19. 自宅を確保し債務整理を目指す事例
業種 | 飲食業 |
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事業規模 | 年商 3千万円 |
従業員数 | 1名 |
資本金 | 個人経営 |
業歴 | 29年 |
[問題点]
- 店主夫妻が提供する料理が評判の大衆割烹。結果的に撤退した前店舗営業時の負債が年商以上に達していることと、子弟の教育資金に費やした金融債務が家計に重く圧し掛かっている。
- カードローン(金融機関数行)利用で当座の資金繰りを凌いでいるが、いずれも利用枠限度一杯まで使い切ってしまい、銀行借入はリスケにて支援を受けているものの、利払い事態が困難になっている。
- 取引銀行からの支援融資は謝絶、他の金融業者からの借入も不可状態。
18. 財務リストラにより資金繰り・損益を改善した事例
業種 | 貨物運送業 |
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事業規模 | 年商 5億円 |
従業員数 | 18名 |
資本金 | 1000万円 |
業歴 | 43年 |
[問題点]
- 業歴古くバブル期に購入した不動産簿価が高く不良資産化している。リーマンショック後激減した売上も回復基調にあるが、メイン銀行からの評価低く、クレジットラインを決められ毎月借換が発生する等資金繰り多忙。
- その他にも売掛金や棚卸資産の一部に不良資産がある等B/Sが重く、資金効率が非常に悪い。メイン行の借入金利も高止まり。
- 金融債務が300百万円を超えるが、不動産売却による損失確定を恐れ経営者に財務上のリストラ着手の勇気無。