事例とお客様の声
事例

12. サービサーを活用した再生事例

業種 建設資材販売業
事業規模 年商 3億円
従業員数 10名
資本金 500万円
業歴 74年

[問題点]

  • 過去の累積赤字+過剰設備投資の結果、過剰債務企業となり、実質債務超過額は2.5億円。メインバンクの格付は「破綻懸念先」にランクダウン。
  • メインバンクが当社を「再生可能性無し」と認定、その貸出債権をサービサーに売却。
  • 経営者が地元有力者で経営破綻の場合、その影響力大。
  • 現経営者が高齢である一方、次世代への事業承継が進んでいない。

解決までの流れ

  • サービサーに譲渡する側のメインバンク担当者から「地元名士の方ですし、何とか力になってあげて貰えないか? サービサーとの交渉など初めてのことですしとても不安がっている」との相談があり、L社長を引き合わせていただきました。
  • 契約後直ちにL社の簡易財務・事業査定(デューデリジェンス)を実施、累積赤字の要因と期間損益改善の可能性を検討しました。地元を代表するブランドが経営者の体面維持に役立つ一方、従業員数削減等のリストラ処理が遅れて万年赤字体質が改善できないでいました。
  • 前述のデューデリ結果を踏まえ、事業再生に向けて代表者とその家族と「事業・家族・従業員を守るため何を優先するか?」をテーマに徹底した議論を行いました。その結果、安定した収益を生み出し持続可能な体制とするに必要な人員・設備、資金等々が次々と明らかになり、目指すべき姿が全員の共通認識となっていきました。
  • 事業継続に必要な重要資産の担保権者となったサービサーに社長と同行、今後の弁済計画と担保物件の買戻交渉に着手しました。約1年の期間を要しましたが(この間にサブメイン行に物件買戻資金の融資をお願いしたが先方からの支援が得られず断念)、不動産は時価で(弊社が一旦取得、その後設立した第2会社に譲渡)買い戻すことができました。
  • サービサーとは担保物件売買代金+アルファで残債務については和解が成立し、債権放棄を受けたL社の債務免除益は過去の繰越損失との相殺で新たな租税負担がないまま、財務上の処理が終了しました。L社はその後2年連続で黒字を計上、債務超過も解消したことでサブメイン行の格付も「要注意先」にランクアップ、運転資金等の需資にも応じて貰えるようになりました。

スキーム図

事例12-スキーム図

お客様の声

L社長

リンクスと知り合うきっかけは?

メイン銀行から貸出債権がサービサーに売却されると聞かされ一瞬頭が真っ白になったが、銀行の担当者が「もしかするとサービサーとうまく交渉することで御社の再生が一気に進むようになるかも知れないです。事業再生で活躍している地元の業者を知ってますから、私の方から紹介差し上げましょうか?」と話をいただき、リンクスさんを紹介されたのがきっかけです。

リンクスに依頼する決め手となったのは?

紹介されて初めてリンクスの担当者にお会いした時に、担当者の方が過去に取り扱った案件で、サービサー機能を上手に活用することで実際に現在ピカピカの会社に蘇った具体例などを教えられ、その事例に当社のケースが類似していたことと、担当者の見立てでも「相手はあることですが、本業は回復基調にあるし、再生の可能性は充分にあるのでは?」とのお話をいただいたことがポイントだったと思います。

リンクスに依頼して良かった点は?

サービサー(東京)に同行して貰い、ほとんど私達の希望を上手に伝えてくれたと思います。先方も専門家と一緒に来てくれて話が早い、とその後の担保物件の解除についても交渉はスムーズに進みました。

ただ最終段階になって予定していた地元信用金庫からの物件買戻資金の融資がドタキャンを喰らってしまい動揺しましたが、リンクスさんに一時的に買受人になっていただいたことと、その後やはり地元信用組合との融資交渉をまとめ上げていただき、最終的には関連会社名で大切な不動産を買い戻すことができました。

本当に助かりました。

サービサーに支払った不動産売買価格プラスアルファで残債務も免除されましたが、これもリンクスさんのスキーム通り繰越損失と相殺して税務署に申告受理されました。

振り返ってみて一言お願いします。

リンクスさんと出会えて私はラッキーでした。全国の経営者の皆さんのために更に一生懸命頑張ってください!


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