事例一覧
27. 店舗兼自宅を確保し事業再生を目指す事例
業種 | 飲食店 |
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事業規模 | 年商 8,000万円 |
従業員数 | 11名(パート含) |
資本金 | 500万円 |
業歴 | 34年 |
[問題点]
- 企業忘年会や歓送迎会、法事客等団体顧客向宴会場を経営。店舗兼自宅の設備投資に2億円を費やしたが、法人客需要の減少により借入金返済に延滞が発生、金融機関からリスケ支援を受けている。
- 経営者の長男が修行から戻り、厨房を切り盛りできるようになったのを機に経営の代替わりを検討しているが、代表(父親)が持つ1億6,000万円の連帯保証債務の承継がネックとなっている。
- 年間金利だけで600万円超の負担があり経常赤字が続くが、営業利益は黒字を確保しており、適正債務に落とし込めば事業継続も可能と判定。
26. 他行肩代りによりリスケ出口を迎えた事例
業種 | 土木工事業 |
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事業規模 | 年商 6億円 |
従業員数 | 16名 |
資本金 | 500万円 |
業歴 | 14年 |
[問題点]
- 戸建住宅の基礎工事専業業者。一部建築設計業者の耐震偽装問題を発端として、建築業界は法的規制が強化されるまでの一定期間、業界が大混乱して建築工事需要が一時的に全面ストップしていた。
- 当時27名の社員(職人)を抱えていたZ社は、人員整理の遅れから大幅な赤字を計上、資金不足から、銀行への返済も延滞するようになった。
- 銀行弁済は、リスケ(元金弁済ゼロ)を受け容れて貰い、当面の取引維持を約束但し、リスケの出口が見えない中、リスケも3年を迎えようとしていた。
- 債務超過、税金滞納、社会保険料も滞納中。
25. 保証協会代弁後、第二会社を活用して再生を目指す事例
業種 | 貨物運送業 |
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事業規模 | 年商 4億円 |
従業員数 | 12名 |
資本金 | 800万円 |
業歴 | 47年 |
[問題点]
- バブル崩壊以降、景気低迷期が長期化、主要顧客である建材メーカー向売上が激減。減車や人員リストラで資金繰りを回して来たが、新倉庫設備投資で調達した銀行借入返済が遅延、数年前に保証協会へ代弁されている。
- 社長、妻、長男、長男妻の4人が、金融債務の連帯保証人に徴求されている。
- 車輛の老朽化に伴う修理費の増加と燃料費負担が経営の重荷。低燃費の新車輛を購入したいが、銀行借入不可で車輛の入れ替えが遅れ、高コスト体質が続く。
- 同業他社から運転手の引き抜きが相次ぎ、結果的に労務費負担が増加している。
24. メイン行肩代りによりリスケ出口を迎えた事例
業種 | 機械部品製造業 |
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事業規模 | 年商 7億円 |
従業員数 | 28名 |
資本金 | 2,000万円 |
業歴 | 22年 |
[問題点]
- 機械部品製造業で、メーカー製品のモデルチェンジ毎の金型投資やコストダウン目的の設備投資に莫大な資金を要する業態で、借入過多に陥っている。
- リーマンショック後、巨額の赤字計上が続き「債務超過」に転落、連続赤字、リスケ実施で「破綻懸念先」に格付。
- 取引銀行は政府系含め4行体制でX社の資金繰りを支えているが、リーマンショック後の売上急減時期に、全行リスケを実施、以降リスケ継続が続くが、リスケの出口が見えない状況。
- リスケ当初は消費税や社保料が滞納していた(現在は完納)。
23. 従業員設立の第二会社を活用して再生した事例
業種 | 中古自動車販売業 |
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事業規模 | 年商 8億円 |
従業員数 | 9名 |
資本金 | 1,000万円 |
業歴 | 31年 |
[問題点]
- リーマンショックによる景気後退期の需要減で売上が激減、在庫処分や従業員リストラが遅れ、3期連続で大幅赤字を計上、資金繰り逼迫を理由に借入金の条件変更(リスケ)支援を受けたが、以降銀行からの運転資金支援無く、日々ギリギリの資金繰りが続いている。
- 代表者に後継予定者無。
- 税務署への消費税納付、年金事務所への保険料支払いが遅延、銀行への利息支払遅延が目前に迫っている状況。