心配された台風10号の関東地方への影響も限定的であったようで、今日は朝から“台風一過”の快晴になりました!(^^)!。
スッキリした晴れ間を見て「今日も暑くなるな…」と新聞を拡げたところ、表題・日光金谷ホテルの株式を東武鉄道が取得し子会社化するとの記事が飛び込んで来ました。(実のところ昨日の日経新聞ネット版でニュースが流れていたのは知っていたんですが)
記事によると、東武鉄道は、9月末までにファンドが持つ金谷ホテルの株式と従業員保有株式を取得し、議決権の63%以上を確保する計画だと言います。
平成17年に実施したメイン足利銀行による事業再生スキームで、創業家に経営責任を問いつつ、日光金谷ホテルという“オンリーワン・ブランド”を維持するため、地元企業等からの出資を募り、内外から資金と人材を集めて「事業再生」に取り組んできた同社でしたが、最終的な「出口」は、大資本への売却という結論に落ち着きました。
下野新聞には同社・嶺社長のコメントが「東武鉄道という大企業の傘下に入って信用力を増すことで、投資や人材確保面などメリット大」と紹介されていましたが、地元でも注目を集める再生企業であるだけに、前職で栃木県再生支援協議会の統括マネージャーを歴任された嶺社長の安堵感たるや、“さてこそ”と思われるのです。
日光金谷ホテルと言えば、地元の人達には馴染み深い銘柄ですが、箱根の富士屋ホテルと並んで、我が国最古のホテルとして知られています。
開業は同社によると明治6年、過去にはヘレンケラーやアインシュタインなど世界の偉人が利用したことでも有名です。
現在は、日光市街地側のホテルと中禅寺湖畔のリゾートホテル(中禅寺金谷ホテル)の2箇所を経営していると言います。
対する東武鉄道は、東京・押上の東京スカイツリーの親玉で、栃木県、特に日光市とは切っても切れない仲であると言えます。
東武日光駅が最終駅であると同時に、東武鉄道は観光地としての日光開発に大いなる貢献をしてくれています。
鉄道を中心にバスやタクシーなどの交通インフラ、その他観光施設運営等々、東武グループは日光を中心とした県内観光業の中心を担っているからです。
その東武鉄道が日光を代表する「ブランド」「コンテンツ」である金谷ホテルを傘下に収めるのは、自然な流れだったのかも知れませんね。
今後は東武鉄道という巨大な後ろ盾を得た金谷ホテルが、どのようにして(設備投資なのか、人材教育なのか、イベント誘致なのか?等々)「ブランド価値」を一層高めて行くのか、に私の関心は移りますが、観光地・日光が金谷ホテルのジャンプアップに併せて、共生して行くことを期待したいと思います。
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