事業再生の現場から

ひずみが溜まるのは地震源だけではない!?

お早うございます。

昨日に続き、宇都宮は曇天が続きます。

抜けるような青空は「週末」に取っておいて貰った方が有り難いので、多少の“ジメジメ感”は我慢です(笑)、蒸し暑くてもまだ長袖シャツに上着を着て、頑張りましょう!!

 

今朝の新聞で、今年の1~3月に掛けて「不動産業」に対する銀行業界全体の融資残高が4.4兆円増加したことが報じられていました。

日銀による「マイナス金利」政策の導入で、日銀預け金を嫌い行き場を求めた資金(原資は大半が国民の預金)が、大量に「不動産業界」に流れている構図がハッキリして来ました。

これ自体は「マイナス金利」導入時に十分想定されたことで、特に驚くべき現象ではありません。

 

ただ嘆かわしいと言うか、少し残念なのは、これだけ「市場に資金が溢れていて且つ貸し手が必死に借り手を捜そうとしているのに」、資金の借り手(需要者)の中心は「不動産」業界やノンバンク等の「金融業界」で、製造業や新サービス開発に勤しむ新進気鋭の中小企業向融資が、依然として低調な事です。

広く社会全体のことを考えると、手っ取り早く「収益」を手にする不動産・金融業界より、国民のカネは進化性があり広く雇用維持にも繋がる「製造業」に健全な資金が流通することが、より望ましい事だと私は思っています。(消費の観点からは、不動産・金融も貢献は大きいと思いますが…。これらの業界は“右から左に動かしてなんぼ”で「付加価値」自体期待でき難いので…)

正確に言うと、金融機関からおカネを借りてまで「設備投資」することを躊躇っている製造業関係者が多いであろうこと、新サービスや新価値観想像に取り組むベンチャー企業向け融資には、相変わらず銀行等金融機関の融資姿勢が「慎重」であり過ぎることも背景にはあるんでしょうけど。

 

話は脱線しましたが、先日海上保安庁が「南海トラフ地震」予知に繋がるかも知れない、海底地盤の「ひずみ」の実態と分布を公開しました。

太平洋側から北米プレート?が日本列島側のユーラシアプレート??の下部に沈み込むことで、年々その「ひずみ」が増加、一気に元に戻ろうとする動きが発生すると「大地震」が発生することになるのだそうです。

その沈み込む進度は年間5cmに達する場所が、本州から四国・九州沖に至るまで数100㎞から1000㎞に及ぶそうです。

 

不動産業界に集中するマネーが、不動産価格や物件賃貸料の値上げを引き起こしています。

我先にと「不動産」に向かったマネーが、物件価格が天井を打った瞬間、次の投資対象を求めて業界から引き揚げられることでしょう。

いつになるのかは誰にも分かりませんが、「その日」が来ることだけは間違いないのです。

まるで巨大地震のようです。

今から3年後なのか、5年後なのか…

 

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です