事業再生の現場から

老いの一徹か、老醜か!? セブン&アイG会長の退任劇

お早うございます。

心配された「春の嵐」も大きな被害なく過ぎ去ったようです。

宇都宮もこの時間、穏やかに晴れあがっています!(^^)!

 

今朝はどの新聞・TVも、セブン&アイグループ鈴木敏文会長の突然の辞任報道を、驚きを持って伝えています。

セブンイレブン・ジャパンを育て上げ、コンビニ文化を日本に定着させ、イトーヨーカドーGを日本の2大流通勢力に成長させた鈴木会長の経営手腕は、内外ともに高く評価されています。

今回の退任劇には、グループ内人事を巡っての経営陣の対立が背景にあると見られているようですが、一部報道にあるように、自身の次男を後継者含みでグループ企業のトップに登用する人事案が取締役会で「否決」されたことに原因があるのだとすれば、「老いの一徹」なのか“老醜”と見られても仕方ない行動だったと思います。

「モノ言う」外資系株主の中には、これらの人事案を「鈴木体制を世襲する動き」と見て反対したとも伝えられていますが、最終的に取締役会で「否決」されたということは、「セブン&アイGは、きちんと“企業統治”ができている企業である」ということが証明されたようなものです。

 

中国にはこんな言い伝えもあるようです。

「麒麟児(有能な人物)も歳を取り過ぎるとただの駄馬(無能な人間)になる」

有能な経営者として、経営者や経済人にその名を知らぬ人はいない、とまで称賛される鈴木敏文会長…。83歳の高齢だと言うことですが、過去の名声・晩節を汚すことなく経営の一線から身を引く事には失敗したようです。

「人間、引き際が難しい」ってことなのでしょうね…



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