事業再生の現場から

止血作業も急いで…

昨日の「現状分析」に続いて

再生計画を進めるうえで、資金的な「出血を止める」作業=止血も、総体計画の成否を占ううえで、非常に大切な事前作業となります。

昨日は、B社銀行借入金の再リスケ依頼のために、取引行廻りをしていました。

B社は今期に入って受注低迷が続き、営業キャッシュフローがマイナスで推移しています。このまま銀行返済を続け行くと、資金繰り不足から、下請け先への支払や仕入業者への材料代支払にも影響が出て来るかも知れません。

現状100万円/月を数行に分けて「シェア割返済」をお願いしながら経営改善を進めるB社ですが、経常収支のマイナスが続き、手元資金は徐々に減じています。

渋るB社長を説得しての銀行廻りです。

 

銀行に現状の損益状況と資金繰り見込み、今後の受注動向と改善策を提示したうえで「元金棚上げ(今回は100万円→0)をお願いし終えて会社に戻って来ました。

B社長も慣れない銀行廻りで「イヤな汗」をかいたことでしょう。

でもホントの事を相手に伝えて、その回答を待った方が、精神的にはずっーーーと楽なのです。

資金繰り対応に協力して貰う事で、B社のキャッシュアウト要因がひとつ減りました。

銀行筋も「これは仕方ないですね」との反応ですから(((^^;

止血作業も急いでやらないと、輸血ができないのですから…。

B社の再生に向けて、やるべきことはまだまだ山積みですが、キックオフ直後の成果としては、この「再リスケ依頼」も悪くないと思います。

資金繰り対策としては、売掛金の流動化や在庫の換金作業、不稼働資産の稼働化等々、まだまだやれることはたっぷり残っています。それぞれ作業を続けて行く中で、果たして「鬼が出るか蛇が出るか」、楽しみと言えば楽しみですね!(^^)!

 



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