事業再生の現場から

債権回収…その極意とは!?②

昨日に続いて…

私は、銀行にいたある時期(4年間もやっていましたが(((^^;))不良債権の管理回収を担当していました。

そこで当時の上司から「債権回収担当者としての心得」として教えて頂いたことがあります。

それは債務者に対して、決して激してはいけないこと!!

 

債権者(おカネを貸している立場)から見ると、事情はあるにしても、借りたカネを返さない債務者(おカネを借りた人または会社)に対して、詰りたい感情があるのはどうしても避けられないことだと思います。(返したくても返せない状況にある方は別です)

債権者への返済を反故にしていながら高級車を乗り回していたり、贅沢な暮らしぶりを改めようとしない場合などは、担当者として「生活を改めても返すべきじゃないですか?」の一言を言いたくなるものです。

だけど債務者の機嫌を損ねて「そんなにキツイことを言うんじゃ、お前の所にはビタ一文も払わないよ!!」と居直られでもしたら、その後の債権回収は、困難を極めることになります。

当局と違って執行力や調査権限を持たない民間企業にできる債権回収など、多寡が知れているのです。ハッキリ言っちゃいますが。

よって、円滑に「貸したカネを返して貰う」には、借り手(債務者)側の事情もある程度酌んで受け入れる度量と勇気が必要になります。

M氏にその話をしました。

「う~んっ、そういうものですかぁ? 他に妙案ないですかねぇ」

「相手が、今衝かれると一番困る事ってなんだか分かる? そこを攻め手にしてジワジワ気長に行くしかないんじゃないのかなぁ。感情を硬化させちゃうと回収できるモノもできなくなっちゃうしね」と私。

真剣に考えたM氏は、おカネを預けた相手方が、ある致命的なミスを犯している可能性を指摘します。

たぶん行けそうな(効果的な)交渉方法です。

「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、秘策が見つかりました!(^^)!

秘策を引っ下げM氏は週末に相手宅へ乗り込むんだそうです。

来週その成果を聞くことができるでしょう!(^^)!

 

 

 



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