先週末の新聞記事で紹介されましたが、環境省が重い腰をようやく上げ、国立公園内の地熱発電開発に道を拡げる政策決定をしたようです。
日本の地熱資源量は、世界5指に入るポテンシャルを持っているそうです。
日本は火山列島でもあるし、地殻プレートが複雑に入り組んだ地震列島でもあり、遠く小笠原諸島では西ノ島が火山活動を活発に続けているし、奄美大島トカラ列島でも火山活動が続いています。
また本土においても御嶽山や浅間山、蔵王山など東日本大震災以降、各地の火山が活性化したかのようです。
通常の生活を送るのには危険極まりない火山ですが、その反面、地上に効能高い温泉を施してくれたり等の恩恵もあります。
人間は叡智のイキモノなのですから、化石燃料を燃やすことは程々に抑えて、自然にあるエネルギーを生活に役立てる工夫をすれば良いのです。
国立公園や国定公園などは、国民が選んだ政治家や官僚、言ってみれば国民が総意で設定しているものです。
もちろん自然の価値を損なうことは本意ではありませんから、特別な配慮が必要な事は言うに及びませんが、「例外の無い規則は無い」のだし、ましてや人間の力で制御できないことが分かってしまった原子力エネルギーに頼るリスクを考えると、地熱活用には、政府ももっと本気で取り組んで欲しいと思います。
東日本大震災で起こってしまった原子力発電所の事故から4年半が経とうとしていますが、太陽光発電開発に比べて大きく後れを取っていた地熱発電開発がようやく進んで行くのか、興味をもってウォッチして行きたいと思います。
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