事業再生の現場から

大型の経営統合

石油元売大手の出光興産と昭和シェル石油の経営統合が発表されました。

業界2位の出光と同5位シェルの経営統合により、売上高8兆円超の企業(グループ)が誕生する見込みだそうです。

石油製品の需要減退とJXホールディングス(旧日本石油系)を筆頭に、未だ業者数が多いとされる石油元売業界では、既定路線の経営統合だと見る向きが多いようです。

しかし、百田尚樹氏の執筆作品「海賊と呼ばれた男」により一躍脚光を浴びる事になった出光興産ですが、いわゆる民族系(邦人企業)がメジャー資本(ロイヤル・ダッチ・シェル)企業を買収する今回の案件、創業者の出光佐三翁は天国からどう見ているのでしょうか?

万感胸に迫るモノがあるに違いありません。

しかし需要減・低収益体質が問題の石油元売業界では、まだまだ「合従連衡」の機運が収まる気配ではないそうです。

最大手のJXも、次の一手を虎視眈々と狙っていることでしょう。

世界基準でメジャー系と伍して行くには、日本規模ではまだまだ見劣りするということなのでしょうね。

シャープや東芝など、最近問題が頻出している電機業界も経営の巧拙による「優勝劣敗」が如実に顕れて来ています。

世界と戦うために、この業界なども「経営統合」が進んで行くのではないでしょうか…。

 

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です