事業再生の現場から

東芝問題に思う

お早うございます。

本日も「猛暑日まっしぐら!!」的太陽光線が、容赦なく降り注いでいます。

出勤途中、薄紅色の芙蓉(ふよう)が大きな花を咲かせていましたが、百日紅(さるすべり)やムクゲの花も今が最盛期とばかりに暑さに負けず咲き誇っています。

やっぱり「自然は凄い!!」ことを思い知らされますね、それに比べて、人間は弱いですね(笑)

 

弱いと言えば、粉飾決算が問題になっていた東芝ですが、ついに昨日、現職を含む歴代3社長の“引責辞任”が発表されました。

第三者委員会によるこの問題に関するレポート提出を受け、トップの辞任で幕引きを狙ったものだとされています。

辞任会見で記者から執拗に「チャレンジという言葉で(不正な)利益操作を指示したことはないか?」等と責められていた田中社長でしたが、きっぱりと「そのような事実はない」と反論、また経営計画達成に向けて「強圧的な指示・命令は無かったのか?」との問いには、「(数値目標達成が)全く届かない無謀な目標だとは思っていない」とも回答しています。

 

東芝問題を巡ってマスコミや識者の論調は、「無理な経営計画を部下に押し付ける経営者」として歴代社長を糾弾、パワーハラスメントの元凶として叩いている印象です。

いつもながらの「ペンは剣より強し」論調で、それ自体を否定する気はサラサラ無いのですが、東芝の経営陣を「パワハラ行為の元凶」として片づけてしまうのに、少し違和感があります。

昨今○○ハラスメントが流行(はやり)のようで、受ける側の精神的プレッシャーは想像に難く、街の心療内科・メンタルクリニックも患者が溢れ大流行だそうです。

東芝の歴代社長にしてみれば、経営計画で決めた(市場&投資家に開示した)経営目標達成に向け、最大の真剣度で指導・指示を行うのは当たり前のことでしょう。

利益の水増しや決算の改ざん等の行為は論外ですが、今回の報道は、部下がそうせざるを得なかった東芝の「体質」を問題視する論調が目立ちます。

でも私は東芝も株式会社である以上、経営計画必達を経営者が全社に指示・命令して「尻を叩き続ける」ことが悪だとは思わないのです。

各人の考え方でマスコミ報道の捉え方は違って来ると思いますが、「隠ぺい体質」とか「官僚体質」とか言われてしまった今回の東芝問題ですが、これは東芝だけが持っている体質や問題点なのではなく、多くの組織・企業に共通する問題なのだと思います。

また時間のある時に、考えてみたいと思います(笑)

 

 



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