先週末から今朝に掛けて、ギリシャの債務償還問題が佳境を迎えつつあるとの緊迫感がニュースを賑わしてきました。
月末30日にIMFへの返済資金手当を巡って、EU(欧州連合)との綱引きを演じて来たギリシャ政府が、遂に「公約」に匙を投げることになり、債務不履行「デフォルト」の可能性が一気に高まっているようです。
最新ニュースでは、今日29日からギリシャ国内銀行は当面休業となることが発表されたとのことで、国民生活への影響が心配されています。
痛みを伴う制度改革や緊縮財政にギリシャ国民は「NO」を選択した結果、現チプラス政権が誕生したようですが、このままデフォルトに陥り債権者からの取立が厳しくなって行くとしたら、ギリシャ国民の生活はどうなって行くのでしょうか。
元来陽気で明るいラテン系住民が多い国民性であっても、国際的な交易が制限される中での社会生活となると、なかなか厳しいモノとならざるを得ないのではないでしょうか?
注目の「国民投票」では、EU提案の財政再建案に(消極的に)賛成する有権者の方が多い、という世論調査もあるようですが、ギリシャ国民の選択によっては、既成事実化されたデフォルトに続き、EU離脱が現実になるかも知れません。
翻って、我が日本。
GDP対比の国債発行残は、世界最悪水準です。
財政再建の先送りと構造改革が進まず、綱渡りの財政運営が続きます。
インフレを政策的に生み出そうとしていますが、金融政策でグリップが握れなくなった場合、金利上昇に伴う国債下落が止められなくなったらどうなるのでしょうか?
背中が凍りつくようなハナシです…。
この数年間、株式市場の波乱要因となったギリシャ問題もようやく一つの結論が出ることになりましたが、ギリシャとは経済規模も国際的な影響力も違う我が国の財政改革は、ホントのところ、待った無しどころのハナシではないと思うのですが…。
おはようございます、確かに日本の国債発行残高は最悪です。
しかしギリシャのように粉飾はしていないと思います、情報さえ公開していればそれでいいと言う事ではありませんが、何とか財政均衡を早く打ち出して実行しなければ明日はギリシャになりかねません。
国際金融ヘッジがもしも日本に向いたときにはたして乗り切れるものなのでしょうか?規模の大きさからして今は問題なさそうですが、いつ牙をむくのか分かりません、国民には負担が掛かるのでしょうが早めに国民に理解してもらえるような政権が出来ることを祈るばかりです。