事業再生の現場から

太陽光発電バブル?⑤

私の担当先に、日本が奇跡的な高度成長を遂げた昭和30年~40年代に数多くの不動産を取得された取引先があります。

この会社の社長さんが所有する土地(地目:山林)を買収したいと、地元の不動産屋さんが日参しているそうです。

“降って湧いたような話”だと、当のご本人がおっしゃっていましたが、東京の太陽光発電開発会社からオファーを受けた不動産屋さんが「何とか土地を譲って頂きたい!」と、昨年暮れから矢の催促なんだとか。

この社長さんが所有する土地と不動産屋さんが既に保有している土地(隣地)を併せると、地型の整った平地林(と言っても殆ど立木は無いそうですが)が、面積にして約3h(約9,000坪)分揃うそうで利用価値が格段に上昇するとのこと。

不動産屋さんは当初、自己所有地だけで充分ソーラー発電用地としての役割が可能だと、太陽光発電開発会社に売り込みを掛けていたらしいのですが(社長談)、送電線への導線確保や変電設備等の付属施設を設置して「投資効率」を上げるためには、どうしてもこの社長が所有する土地を併せて開発する必要がある、との結論に達したのだそうです。

 

他人(ひと)の土地を開発前提で自己の利益を推し測るなんて、聞きようによってはとても「失礼な話」ではあるのですが、不動産の世界でこの手の事は良くある話…。

それに、地目山林なので単価は宅地に比べると驚くほど安いらしいのですが、それでも売値は1,000万円単位の話であり、この話が纏まると、構造改革に取り組んできた当該法人にとっても、えらいプラス材料になります!(^^)!

またまた私の取引先が「太陽光発電バブル」の恩恵に預かれそうです!(^^)!

(いずれ電気代が高くなりそうで、将来が心配ではありますが…)

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です