年金

企業年金、一体どこへ行くのだろう。


ある建設会社、社会保険でなく同業者で作る企業年金基金の加盟している。

その年金基金には驚くような仕掛けがあった。


最初にその基金に加盟したのは10年ほど前。

会社負担は重いけど、将来のためと思い「任意」で加入した。

数年経ち、世の中に構造不況の風が吹きだすと基金加入会社が一気に減ってしまったそうだ。

加入者が増え続けることで「将来支払」を担保するという年金基金、

(そう言えば、国民年金も同じ仕組みだな)

加入者減少に歯止めをかけるべく一計を案じた。

「年金基金」を社会保険化してしまえ!!

そうなるとこれは強制加入、任意で入ったつもりが抜けるに抜けられない。

一体だれがこんな騙し討ちのような仕掛けを作ってしまったのか。

古賀茂明『官僚の責任』(PHP新書)

読んで納得、なるほど彼らならいとも簡単に「仕掛けや仕組み」を変更してしまう。

うーーーん、恐るべし国家公務員。


件の年金基金、ここ数年で運用は赤字。

加入者は減る一方だけど、年金の受給者は増える一方。

その上確定受給で金額は減らせない。

財団基金は果たしていつまで維持できることやら。


官僚の人々、仕組み作りは上手いけど「本当の将来」を見据えるのはちょっと苦手なようですね。



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