栄光
過去の栄光はなかなかに捨てがたい。
ほとんどの公共工事受注会社で起こっていることで、
外野から見れば取り立てて珍しいことではない。
しかし、渦中の会社にとっては死活問題である。
先日訪問した会社、
近年の売上がピーク時の1/3まで落ち込んでしまった。
特殊な工事業であるその会社、
確かに公共投資の大型設備(施設)の建築がなければ、
年間一件も受注できないことも有り得る。
かといって、明日より民需転換できるというものではない。
結局昨年は数件の受注、
これではまともに経営できるはずもなく、
借入金頼みの資金繰りとなり、最後はリスケ。
ここまで来てようやく重い腰が上がるのだが・・・・
経営とは難しいものである。
現在は過去の延長であり、人は過去からしか学ぶことはできない。
しかし目の前に「過去と違った」世界が展開していても、
過去の経験からしか物事を類推できない。
過去の縛られることは「違った世界」の中では危険だが、
それしか「知りえるもの」がないと、そこに頼らざるを得ない。
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