卒業
弊社の仕事には期限がある。
その会社、過剰設備・過剰債務・売上減少のトリプルパンチに見舞われて、お付き合い始めたのが2年前。
当初は給与の支払いも遅れるような資金繰りであったが、
さまざまな仕掛けや方策を取って1年前には資金繰りが安定。
その後、資産処分と会社存続のバランスが難しいところであったが、
経営者の英断で「社長の自宅を含めてすべて処分」という方針が決定していた。
それから1年、今般本社と自宅の処分が決まり先の連休を使って引っ越しを行った。
先日郊外の引っ越し先へ行ってみると、そこは元の本社の1/3くらいの広さ。
比較的新しく、ITインフラも整備され、少人数の会社には最適な環境。
社長も会社の近くに引っ越して通勤の不便が解消したとのこと。
「モノ」はなくなったが「お客」と「仕事」は残っている。
残った債務の処理も、今後の会社運営に大きな負担になることはないだろう。
しかしこれで良かったのだろうか。
生き残るための最も「合理的な選択」ではあるのだが・・・・
全てはこれから始まる。
過去の選択に思いを馳せることなく、日々前進して欲しいものだ。
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