悩み

技術を生かし、仕事を続ける。

言ってみれば簡単なことなのだが、いざ再生させるとなると骨が折れる。


現在舞台となっているは、小さな小さな町工場(こうば)。

関東でも数社しかない特殊な仕事を請け負う業種で、

マーケットといえないようなニッチな産業。

放漫経営者の人為的な過剰債務と、お決まりの資金繰り逼迫で弊社の門を叩いた。


舞台は本当に小さな会社、構成メンバー全員に会社継続の是非を問うてみると、

「仕事は続けたい」との強い意思。

「それならばなんとかしましょう」と引き受けたのは良いけど・・・・


ここから先はちょっと専門的な話なので、お好きな方はどうぞ。


再生のステージでは業績悪化の原因を突き詰め、排除することから始まる。

例えば社長の放漫経営、感情的な構成員による内部の混乱、

経理や財務の知識不足や熟練度不足によるずさんな収益管理、

それらの一つ一つを分析し排除していく。

特に「人災」とも言うべき原因については、

たとえそれが社長であっても、思い切って組織から切り離すことが不可欠である。


しかし、組織があまりに小さいとこれがなかなかうまくいかない。

例えば社長の変わりを社内から立てようとしても、

それぞれが「いっぱい」の状態で社長という機能の引き受け手がいないのである。

それならと「構成員全員」に均等に機能を分化させ、引き受けさせようとしても、

構成員自身の経験や知識不足から明らかに機能しないのが明らかである。


こんな時どうしたものかと思い悩んでいても、

日々資金繰りは悪化し債権者の回収圧力は高まるばかり。


さてさてどうしたものか?

結論の出ない会議が続くことになるのだが・・・・

仕事の悩みは今日も尽きないのであった。





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