不意打ち
債権者あるいは金融機関が一番やっていけないこと、それは不意打ちであろう。
あるクライアントに起こったこと。
その会社メイン行からの借入が多く、ここのところ返済が遅れている。
その上そこで毎月手形の決済をしているのだが、
ある決済日の前日、突然呼び出され「手形決済をしない」と通告された。
確かに借入が遅れるのは悪い。
しかし、ほとんど金融知識のない社長に向かって、突然の「倒産」宣言。
本当はその借入遅れを取り戻すためにも「事業」は継続する必要があるのだが、
そんなことはお構いなし、かつ準備もなにも出来ない手形決済日前日の言い渡し。
これではまるで「明日倒産しろ」と言うばかりのやり方である。
経済事象であれば、事前の準備することができれば、
かなり多くのことが回避できたり、またショックを和らげることができる。
(と私は思っているし、今までもそうしてきた)
しかし、悪意を持って「不意打ち」していくる債権者に対抗することはかなり難しい。
債権者には「法律」で権利があるといっても、それを行使するタイミングまで決められているわけではない。
さて急に降ってきた「トラブル」。
これからどうやって凌ぐか、腕の見せどころなのだろう。
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