利益が会社を壊す!!
弊社の仕事、普段は「赤字」との闘いに終始するのであるが、
時には「利益=税金」と戦うことがある。
あるクライアント、数ヶ月前にサービサーと和解し多額の債務免除が成立した。
税務上(あるいは会計上)、債務の減少は利益であり、
次期の決算ではキャッシュを伴わない利益が計上される。
この利益、納税負担を伴うと資金繰りを圧迫するので、
長いことかけて過去の損失と相殺すべく計画していたのだが・・・・・
先月クライアント先へ税務調査、
なんと数年前の取引を盾に損失の計上を否定してきた。
うーーーん、困った。
このままだと次期は大幅な黒字決算、でも税金の支払いができずに会社すぐに破綻してしまう。
そのクライント、メイン行から見放されて5年。
苦労に苦労を重ねてようやく新たなスタートとなるべき「出口」の見えてきたところ。
赤字体質を改善し、過剰債務の処理が済み、地元の中堅企業として復活を果たす「再生案件」。
これからは過去を改め、安定した経営で社会に貢献しようとしていた。
こんなことでは負けていられないが、
過去の取引を否定して納税を目指すという税務当局、
これって本当に社会的な「正義」なのだろうか?
「泣く子と地頭には勝てない」というが、これで本当に良いのか!!
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