巨大な・・・

朝のウォーキング。

マロニエの並木はすっかり色付き、今紅葉の盛り。

(というのはウソ、マロニエは枯れるばかりで色付きません)


今日のウォーキングコースは栃木県庁の周辺を一回り。

そこには聳え立つ「県庁庁舎」と鬱蒼とした庭に厳然と建つ「知事公舎」。

いずれも立派な建物なのだが、なぜ役所や公舎はこうも巨大なのだろう。


思い浮かぶのは戦国時代以降の「城郭」。

身分制度の象徴として庶民を睥睨、

また軍事面では敵兵を探査、

そして徴税庁(米)と穀物保管庫、

その上「行政府」まで兼ねて作られたのだから、大きいのには訳がある。

(その上、たまには殿様の住居)

これだけの機能を一箇所でこなそうとすれば、

確かに大きな「箱」でなくてはならない。


さて、時は現代。

県庁舎も見た目は現代の城郭。

その機能はというと・・・・・・

今時身分制度でもないし、敵国の侵犯もない。

徴税は米では受け取らないし、お殿様もここには住まない。

何のための巨大さか判らなくなる時がある。


私の尊敬する上杉鷹山が統治した「戦国の雄、上杉藩」。

関が原の戦後処理で会津120万石から米沢30万石に移封になっても、

その「格」ゆえに、抱える資産や行政コストが財政を圧迫、

鷹山の治世全てに亘り「財政再建団体」として官民ともに大いに苦しんだ歴史を持つ。


そしていまや未曾有の不況を予感させる地方経済。

一度広げた「箱」を小さな箱に作り変えるのは至難の業。


巨大な箱と景気の先行き、

私の杞憂であれば良いと思うのだが・・・・





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