新しい門出
先日のこと。
あるクライアントと東京へ行った。
目的はクライアント再生のため、仕入れや販売の支援を得るためである。
そのクライアント、地方では中堅の流通業者。
しかし、昨今の不況下で厳しい情勢。
その打開のために新たな人材と部門を立ち上げ、再起を図ろうという計画。
そこで従来より取引のある商社に支援と求めたと言う経緯。
その商社、特定の分野では国内の大手企業。
しかし、販売先の多くが地方の問屋。
ここも数年厳しい業況であるとのこと。
クライアントの新企画、
中心になるのが32歳の若い後継者。
近頃の若者?に稀有な存在。
家業である卸売りに将来を託し、不退転の覚悟で新企画に取り組んでいる。
今は「赤字続き」の新企画、
しかし、32歳の圧倒的なパワーと営業力で黒字転換はすぐそこまで来ている。
東京の商社社長、
全国の取引先が「後継者難」で廃業をする中、
力強い後継者のパワーに感動し、支援を確約し、
その上、他の不振取引先の見本となるよう、販売支援を呼びかけてくれるという。
我々数字を扱うものは、つい「赤字」「黒字」「キャッシュフロー」で物事を判断したがるが、
本当のビジネスはそれだけではない。
「熱い心」だけが人を動かし、
「気合」がカネを生む、
そんな一瞬であった。
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