弁護士の過剰記事に思う
先日の新聞で、新しい弁護士の就職難の話題が出ていた。
現在ペースで弁護士が増加すると、
来年以降は多くの司法研修終了者が「就職難」になるかも知れないとの記事。
私見ではあるが、ここ宇都宮をはじめ、地方都市では絶対的に不足しているのではないのだろうか?
新聞記事の中でも「東京は過剰、地方は不足」となっており、
全国的な傾向のようでもある。
原因の背景にあるのは
地方の弁護士不足でなく、「地方における仕事」の不足である。
確かに地方は東京に比し法人数が少なく、その上中小零細企業が多い。
当然、(高額な)弁護士報酬を支払える法人や個人は少ない。
しかし、本当に「仕事」は少ないのだろうか?
弊社のクライアントはほとんどが中小零細であるが、意外と「法務的な仕事」はある。
弊社ではその都度、弁護士を紹介しているが、そういった状況を見る度に、
実は潜在的ニーズは多いのではないかと思う。
どんな事業を営んでいるにしても、
売掛・買掛にまつわるトラブルは多い。
それに対して、我々のクライアントは「驚くほど無防備」である。
契約書面の不備、
督促手法や回収手段の稚拙、
係争可否の判断の不透明・・・・
数え上げるときりがない。
つまり、まだまだ地方にも「法務ニーズ」があるのではと思うことが多い。
勿論、こういった状況を「ビジネス」というステージに持ち上げるのは容易ではない。
しかし、そこにニーズがある以上、何らかの手段があるのではないだろうか?
一人でも多く、地方に在住する弁護士が増えることを願っている。
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