インディアンサマー
12月だと言うのに暖かな一日。
日本語では「小春日和」、でも一番好きな言葉は「インディアンサマー」。
しばらくサボっていた家族サービスと気晴らしも兼ねてのドライブ。
里山もすっかり秋、紅葉も最終コーナーを回って、もうすこしで冬支度。
桜の名所日光街道も、今日は積もった枯葉の舞い上がる。
この季節の「うら寂しさ」、暮れ行く午後の日差し、
薄ぼんやりとした風情は、一年でも今しかない風景。
寄り道して「矢板」のりんご園で一休み。
葉の落ちかけた古木に、たわわに実る林檎。
手に取ると、熟した蜜の香と収穫の重み。
農家の庭先に広がる観光農園では、食べ放題のリンゴパーティー。
近隣の幼子が、幸せそうに頬張る姿は、秋の実りの豊かさを感じさせる。
ここ栃木の里山は、まだまだ豊かで暖かい。
日暮れと共に差し込む冷気、
矢板からの帰り道、日光連山に沈む夕日は、その残光を一瞬だけ残し、
そそくさと山の彼方へ消えていった。
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