今時の債権回収
ネットオークション。
この手法が租税債権の回収手法として取り入れられて数年が経つ。
特に東京都のそれは有名で、衆知の知るところとなっている。
弊社は仕事柄、会社のスクラップ&ビルドのお手伝いをすることがあるが、
その際スクラップ会社の不要な不動産物件の処理も手掛けている。
当然債権者や担保権者との窓口となる場合も多く、
時には未納税金の問題で、税務署・市役所との接点も多い。
そんな弊社にある日「市役所の徴税課」より至急の連絡。
市の担当者曰く、
処理物件の建物内に「ネットオークション」で売却できるものがあるかどうか確認したい。
「調度品」「美術品」があれば、資金化して未納税金に充当するのが目的だが、
市では「オークションは初めての試み」なので是非協力して欲しい。
とのこと。
確かに債権回収手法として「ネットオークション」があるのは理解する。
しかし、処理物件はここ宇都宮よりもっと北の「地方」で、過疎地近くのそれ。
マーケットの縮小により事業撤退した物件であり、
もともと贅の限りを尽くして作ったものではない。
当然、あまり華美な装飾・調度などなく、建物も含め質素はものである。
弊社としては当局よりの依頼であり、協力を惜しむつもりはなく、
また、市の担当者には頭の下がる思いであるが、
ご期待に添える結果となるかどうかは「神のみぞ知る」ところである。
しかし、こんな「風変わりな依頼」があることも、この仕事の楽しみの一つである。
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