事業再生の現場から

ホンダと日産の経営統合③

もう先週の話ですが、年末にぶち上げた「ホンダと日産の経営統合」がたった1か月余で「ご破算」になりました。

企業価値で5倍以上の勢力を持つホンダが「経営統合」の前提として日産側に求めた大リストラに対して、日産の反応が鈍く、結局破談になったものと報じられました。

元々両社ともに乗り気で無かった「経営統合」だった事が透けて見えてきます。

たぶん経済産業省とかのお役所がお膳立てした統合劇だったんでしょうか…役職員や株主等の関係者はヤキモキしたと思いますが、一旦はこの統合話は「幻」だったという事で決着…

でも経営不振に喘ぐ日産の業績が上がる訳では無いので、未来に向けた指針のひとつを失った形の日産経営陣が次にどんな選択をするのか、気になりますね。

巷では現金をタップリ保持する台湾の電機メーカーが、日産に触手を伸ばしているとも囁かれていますし、そもそも外資が自動車産業にまで侵食するのを嫌った経産省が「本件をお膳立てした」とも言われていましたが、いよいよ本丸登場ということになるのでしょうか…

 

技術のニッサン…もう少し売れるクルマを作ってよ、と下請け企業経営者の恨み節が聞こえて来そうです(>_<)

 



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です