事業再生の現場から

遂に変動金利型住宅ローンも利上げへ

国内大手銀行(メガ3行+りそな・三井住友信託)が 7月から適用する変動金利型住宅ローン金利は、6月と同じ水準(0.330~0.475%)を維持する一方で、 住宅ローンを低利で提供して来たauじぶん銀行(KDDI系)は、7月から適用金利を0.01%引き上げ、0.329%とする事が分かった。

引き上げ(変動)幅は僅か0.01%ですが、同社が住宅ローン市場に進出してから「初」の金利引き上げだそうで、来月以降「他行の追随は如何に…」と注目を集めています。

 

住宅ローンは、短期金利をベースとする「変動金利型」と長期金利をベースとして設定する「固定金利型」の二種類があり、顧客が選択できるのですが、報道によると「変動金利型」の利用者は約7割に及び、今後「変動金利型」住宅ローン金利動向の影響を受ける利用者数は、「固定金利型」利用者の倍以上になります。

うちの二人の愚息も今年になって住宅ローンを組みましたが、どうやら変動金利型で契約しているようです。

一気に金利引き上げ局面へ移行する事は考えられませんが、国内景気や対外関係、特に為替相場を考えると、そう遠くない将来に住宅ローン金利の引き上げが続出しそうです。

 

食品や日用品など生活必需品に電気・ガス利用金等のインフラ関係費用が値上がり、一方で賃上げが当たり前のように実施されている昨今なので、そろそろ「金利のある世界」に戻って行くのかな…と覚悟はできていますが。

住宅ローン金利と同じく「短期金利」をベースに「変動金利型」で中小企業に貸出を行っている民間金融機関も、虎視眈々と「利上げ時期」を窺っているのだと思います。

何せ「既存貸出融資」が「変動金利」で「金利引き上げ」となれば、金融機関は「何もしなくても(契約に基づいて)」金利を引き上げる事ができ、増収・増益となるのですから…

彼らは「変動金利型」「金利下落局面」では、利息収入の減収を余儀なくされ辛酸を嘗めさせられて来ましたから、久々の饗宴期到来の筈です。

反対に金利引き上げによって「憂き目を見る」目に遭いそうなのが、中小企業…

自社の借入残高、返済方法(期間)、バランスシートの軽重と改善etc

今のうちの見直しをお薦めします。



コメント

※コメントは承認制となっております。承認されるまで表示されませんのでご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です