事業再生の現場から

連騰続く東京株式市場にビクビク…

このところ日経平均株価が堅調に推移しています。

日経平均株価は、今年に入って新型コロナウィルスの蔓延と原油価格の暴落を起因として大きく値を下げた(3/19 16,500円台まで下落)後、株価は上昇に転じ、昨日の終値は 22,613円と23,000円台を覗う水準まで回復して来ました。

実態経済では「トヨタが1兆円の融資枠を取引金融機関に要請」とか「ANA 日本航空共に来春の新卒採用を中断」など経済界を巡っては暗いニュースが続き、先月相次いだ上場企業の決算報告でも、「2020年3月期は減益決算、2021年3月期見通しは発表できず未定」とする企業が相次いでいる中で、株式市場だけが「突出して活況を呈している」ように見えます。

「株価は経済の先行指標」株価は6か月程度先の経済状況を織り込んで行くモノとは言え、コロナ禍で喘ぐ社会が半年後に「活況を呈している」「元に戻っている」とは、どうにも私には思えません…。

 

この株高の要因は「金融緩和」によるおカネのダブつきだと思われます。

いわゆる「金融相場」というヤツです。

政府の財政出動や日銀オペによって、おカネがどんどん市中に出回り、運用先を求めたカネが株式市場に流れているのでしょう。

ただ株価はミズモノ…

また何をきっかけに下落に転じるのか分かりません。

 

今朝終わったNY株式市場で、ダウ平均は500$以上の値上げで引けたようですから、日経平均株価も昨日の株価以上で上値を追う可能性が高いと思います。

私個人としては、2~3月にかけて暴落した株価が少しでも元に戻って貰いたいと、はらはらドキドキなのですが、この上昇がいつまで続くのか?

確かにトヨタの米国売上が回復して来た(ロックダウンの解除)とか、前向きな明るいニュースはあります。

ただ製造業では、特に中小の部品加工・製造業者の中には、長く続いた売上減少による手元資金不足がここに来て「顕在化」しつつあるとの話も聞こえて来ています。

株価の上昇に合わせて、実態経済でも右肩上がりとなる事象が続くようだと良いのですが…。

 

 

 

 



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